ここ最近は、為替相場のニュースが活発です。
4月29日に1ドル=160円に急速に円安が進んだかと思えば、1日でガクンと154円の円高に傾きました。
1日でとんでもない変動です。
その日以降も変動が続き、151円台の円高になったこともありましたが、5月8日現在は155円台の円安が進みました。
為替相場が変動が凄くて、毎日気にしてしまいます。
日銀が数兆円規模で為替介入した可能性
1日でとんでもない変動があった29日に何があったかというと、日銀が為替介入したと噂されています。
つまり、日銀が持っているドルを売って円を買ったのではないかということですね。
円を買うと円高が進みます。
数兆円規模の円買いを行うことで、1ドル=150円台前半まで持っていったのではないかという話です。
日銀の為替介入には限度がある
円安が進んで困ることはというと、物価が上昇してしまうことです。
海外旅行がしにくいというニュースが多いですが、日常でもどんどん物の値段が上がってしまいます。
これは大変だということで、日銀に為替介入してもらい、円安を止めてもらおうという要望が多いですが、残念ながら限界があります。
それは、日銀が持っているドルは無限ではないからです。
日銀が為替介入できなくなると投機が進む
日銀が持っているドルには限りがあります。
円であれば日銀がお金を刷って増やすことができますが、ドルはアメリカのお金ですので、今持っているドルで為替介入するしかありません。
ドルを売ることで円高に寄せることができますが、ドルを全て売ってしまったら、もう為替介入ができなくなります。
こうなると大変。
なぜなら、為替相場で儲けようと考えている投機家たちが、この先日銀が為替介入ができないと知ると、安心してドルを大量に買い込みます。
そうなると、急速に円安が進んでしまうからです。
今は、日銀が為替介入する可能性があるから、投機家たちが買うのを渋っている状態。
日銀が為替介入できるほどのドルを持っているということが、投機家たちへの抑止力になっているということです。
為替相場から目が離せない
僕は、頻繁に株式や為替を売買しないので、毎日相場を気にする必要はないのですが、つい観てしまいます。
資産の変動が気になると言うより、経済や社会の動きが気になってしまうんです。
おかげで普段からこうした為替のニュースを追っているので、とても勉強になります。
今回のような為替相場の乱高下は、頻繁にあることではないので、将来こんなことがあったなと思えるように、今の状況を覚えておきたいなと思っています。
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