人間の価値はどこにあるのか？ーガンダムSEEDの映画を観てきました

子供の頃には気付かなかった深い言葉や教訓に、大人になってから心動かされる瞬間があります。

僕にとって、そんな瞬間の一つが、ガンダムSEEDの映画を観た時に訪れました。

小学生の時に見ていたアニメが20年の時を経て届けられた続編は、ただのエンターテイメントではなく、僕たちに人生とは何か、人の価値とは何かという問いを投げかけてきます。

劇中の言葉が問いかけるもの

「必要だから愛するのではなくて、愛しているから必要」という、劇中のセリフが僕の心に深く刺さりました。

セリフ単体だけだと理解が難しかったですが、映画を見て物語を理解できると、深い言葉だったな〜と、映画を観た後に感じました。

この言葉は、愛や人間関係に対する現代社会の見方に対する指摘だと感じました。

僕らが日々感じる人間関係の不安や価値観のズレに対する洞察なんだろうなと思います。

僕たちはしばしば、テストの点数、スポーツでの活躍、年収など、可視化されやすい成果で自分や他人の価値を判断しがちです。

学校という他者と比較される環境で育っているので、仕方がないことです。

しかし、これらの要因で評価されるのはあくまで一面的なもので、人間の真の価値を測る尺度とはなり得ません。

映画観たことで、改めてこの認識に気付かされました。

スポーツ選手が試合で活躍できなくなった時、ファンが離れていく現象は、表面的な価値観がどれほど根強いかを示しています。

つまり、試合で活躍する選手は好き、試合で活躍できない選手は好きではない、ということです。

しかし、試合での活躍という「能力」は、その人の「価値」全てではありません。選手としてではなく、人としての価値は、スポーツの成績によって左右されるべきではないのです。

本質的に、人の価値は内面的なもの、すなわち人格、思いやり、愛情など、目に見えない質によって決まります。

何かができなければ、その人に価値がないということにはなりません。

人は、生きているだけで価値があり、その価値は他者との比較や競争の対象にはなり得ないのです。

僕たちは、自分自身の価値を外部の成果や他者からの評価で測ることから離れ、内面に目を向ける必要があります。

他者とのマウントの取り合いに付き合う必要はありません。

自分が本当に大切にすべきものは何か、どのように生きれば自分自身としての価値を最大限に発揮できるかを考えることが重要です。

ガンダムSEEDの映画を観たことで、人間の価値について深く考えさせられました。

社会が作り上げた価値観にとらわれず、自分と他人の価値を、存在そのものから見出すことの重要性を改めて気付きました。

僕たちは、能力や成果に関わらず、生きているだけで価値があり、尊重されるべきです。

このメッセージを心に留めて、自分自身の価値を再確認し、日々を豊かに生きていきましょう。