公務員は安定している。
良く言われていることですが、果たしてそうなんでしょうか。
僕は公務員として9年間働いてきたので、どう感じたのか、給料の面でお伝えしたいと思います。
多少なりとも、公務員の実態を知ってもらえれば、これから就活する人であったり転職活動している人の何かに役立ってくれるのなら嬉しいです。
公務員だって給料を減らされる
安定とは何を指しているのか分かりませんが、給料は減らされることがあります。
不景気の時に良くメディアで聞くのが、「世の中不景気なのに公務員は給料をもらっていてズルい!」みたいなのが必ずあります。
市民感情を煽って視聴率や再生数を稼ぎやすいからだろうと僕は思っていますが。
ただ、公務員の給料は減らされないイメージってありますよね。
そんなことなかったですよ。
いろんな要因が重なって、財政事情が良くなく、職員の給料が平均30万円カットされたことがありました。
公務員なのに給料減ることあるんだ、と当時は驚きました。
給料が減らされることがあります。
景気が良くなっても給料はあまり変わらない
これはバブルの時に入庁していた、60代の先輩職員が言っていたことです。
バブルの頃は公務員になるのは周りからバカじゃないかと思われていたそうです。
給料が低いからですね。
公務員の給料は民間の平均だと言われているので、多少は上がっていたと思いますが、安定しているからこそ、給料の上がり幅もそれほどなかったようです。
良くも悪くも”安定”していたのでしょう。
バブルが弾けると、「公務員だからって給料が下がらないのはズルい!」と言われ、バブルの時には給料が上がっていないことを誰も気にしないのに、不景気になるとズルいと言われるから、公務員は僻みを受けやすく損だと言っていました。
不景気の時にいろいろ言われるのが公務員の恒例行事ですね。
部署によって残業代が変わる
部署ごとに、仕事の性質上残業時間が変動するというのはあります。
例えば、税の部署であれば、確定申告の時期には週7日勤務になることあるので、その分残業代を稼げます。
確か、月80時間の残業を過ぎると”ボーナスタイム”と言われていて、残業代の率が上がるので喜んで残っている人を見かけたことがあります。
仕事ができれば給料が上がるのではなくて、どれだけ残るかが給料を上げるのを左右する要因になっています。
残業をしない部署であれば、基本給のみになります。
上司によって残業代が変わる
僕が一番理不尽だな〜と感じていたのが、上司によるものですね。
正直、部署毎よりも上司が誰かによっての方が残業代を左右していると思います。
・残業代をつけない上司なら部下も残業代を申請しづらい。(そういう上に限って、定時で帰らないでダラダラ残る)
・上司のこだわりで、1時間単位でないと残業代を申請してはダメだと言って、端数の時間は切り捨てろ。(私はこうやってきたと言い張る)
・残業代の予算が年度の途中でなくなってしまったので、財政部署と交渉するのがめんどくさいから、来月以降はサービス残業。(交渉してくれる上司の部署では残業代は出ている)
・上司が無能過ぎて、めちゃくちゃな支持を出しまくった結果仕事が大変になり、毎日12時を過ぎないと帰れないので、残業代が爆上がりする。(上司が先方を怒らせて部下が謝り?事情を説明しに行く?とか)
自分のことしか考えていない上司に当たると、残業代にも影響してしまいます。
日本のトレンドとして右肩下がり
日本は人口が減少しています。
人口が減れば、税収が減る。
公務員の給料は税金から賄われるので、給料が上がるって普通に考えて厳しいですよね。
さらには、税収が減ると困るので、増税するしかない。
そうなると、もらっている給料の手取りはどんどん減っていく。
額面の金額が増税以上に上がり続けないと使える金額は上がっていかないです。
僕が公務員を辞めた年にも、何人も新人が入庁してましたが、この人達は分かって入庁しているのかなと疑問に思っていました。
公務員に明るい未来はないと思っています。
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