年収1000万円と聞くと、華やかで安定した生活を想像しがちですが、実際にはこの収入のサラリーマンであっても経済的に困っていることがあります。
なぜなら「見栄」による消費によって、資産形成を妨げてしまうからです。
この記事では、見栄を張ることがなぜ年収1000万円のサラリーマンの資産に大きな影響を及ぼすのか、解説していきます。
社会的地位と見栄のプレッシャー
「年収1000万円のサラリーマンは優秀でお金持ちなんだろうな」というイメージはありませんか?
年収1000万円のサラリーマンは、職場や社会における地位が高いことが期待されます。
この地位で居続けるために、高級車、ブランド品、高額な外食など、高水準のライフスタイルが伴うことが多く、これらは「見栄」のための支出となります。
こういったライフスタイルを見て、「年収1000万円のサラリーマンはお金持ち」というイメージに繋がっています。
メディアで見るようなお金持ちって、凄くお金を使っていますよね。
お金遣いの荒さを見て、「この人はお金持ちだな」と判断されることが多いですですが、お金を使っていてはお金が貯まることはありません。
人間関係との兼ね合い
高年収の人には、同じような高年収の知り合いが増えます。タワーマンションに住んでいる人がいい例ですね。
同僚や友人、ビジネス関係者、タワマンの居住者たちとの関係を維持するために、高価な贈り物や接待費用が発生します。
これらは必要な社交費と見なされがちですが、実際には見栄からくる無駄遣いであることも少なくありません。
自己満足と自己投資の罠
自己満足や自己投資という名目のもとに、高級住宅への引っ越しや高価な趣味への投資も、見栄を張るための消費となりがちです。
お金持ちと言われる人たちの趣味として、ゴルフや船舶、時計、ワイン、絵画があるかと思いますが、これらの趣味は高コストであり、長期的な資産形成に悪影響となります。
しっかり投資対象を見極めて、支出や購入ができるようになれば本物のお金持ちと言えるでしょうが、一般人には困難です。
どの絵画が価値があって、今後値上がりしていくかなんて、一般人には分かりません。
子どもへの影響
子どもの教育環境や将来のためという理由で、高価な私立学校や塾への投資も、見栄からくる圧力の一環となることがあります。
子どもの友達のほとんどが中学受験を控えているならば、自分の子供も受験させようと考えてしまうでしょう。
親の願いや子どもの意思ではなく、周りに合わせて進路を決めてしまう。
こういった要因により、教育費用が過剰に膨らむ場合があります。
経済的不安定性のリスク
これらの見栄に基づく支出は、貯蓄の機会を奪い、経済的不安定性を高める可能性があります。
年収1000万円もあれば、一般的な家庭より高水準の生活が可能になりますが、収入が上がった分だけ支出も増えていたら、お金が貯まることはありません。
短期的な満足感は得られますが、長期的な財政安定性が犠牲になることも多いのです。
結論
年収1000万円のサラリーマンが直面する「見栄」は、社会的、心理的な圧力が生み出す経済的な「罠」と言えます。
年収1000万円を稼げるようになっても、資産形成に深刻な影響を与えてしまいます。
今、年収が低いとしても、年収1000万円を稼いでいてもお金が貯まらないんだなと知っておく。
そういう現象を理解し、見栄を張ることのリスクを認識していることが、より健全な資産形成につながるはずです。
高年収サラリーマンにおける資産形成について、日本におけるFIREの先駆者、三菱サラリーマンさんがとても参考になります。
彼独自の考え方や倹約法が面白いです。
FIREを目指さなくても、参考になることは多いので、良ければ動画を見てください。
コメント