僕は9年間市役所で働いていました。
市役所で働いていた時には、色んな経験をしました。
その中で、「先入観を持っていると話ができない」ということを学べた出来事がありました。
公務員にはどんな人がいて、そこから僕がどう学んだのか。
一例を紹介したいと思います。
市役所には個性的な人がたくさんいる
僕が勤めていた市役所には、500人以上職員がいました。
僕はその市役所しか勤めていないので、他の職場を知っているわけではありません。
ですが、他市の人から話を聞く限りでは、僕のいた市役所は個性的な人が多いようでした。
僕から見て個性的な人は、どこの部署にもいました。
緊急連絡網の作成
どこの会社でもあると思いますが、災害時に連絡を取るための緊急連絡網を毎年作成していました。
連絡網には、名前、住所、電話番号などを載せます。
基本的に新採用の職員以外は引越しや携帯を変えなければやることはないような大した業務ではないです。
そして、4月に入り僕の上司が異動して新しい上司からその緊急連絡網について言われた時のことです。
どこの家にも固定電話があると思っている
新しい上司から、
「〇〇さん(僕の先輩職員)と〇〇さん(僕)、緊急連絡網に携帯番号は載ってるけど家の電話番号が書いてないんだけど、載せなよ」
と言われました。
すかさず僕が、
「いや、家に電話ないんですよ」
と言いました。
すると、
上司「あのね、君達に何かあった時にご家族と連絡取るために家の電話番号が必要でしょ。だから載せなきゃダメだよ」
僕「いや、電話持ってないんですってば」
上司「〇〇さん(先輩職員)もなんで載せないの?」
先輩職員「僕も家に電話ないです」
上司「あのさ、これは仕事として必要なことであって、業務上必要なことなんだから、ちゃんと書いてよ」
僕「いや、あの〜、実家から出てるほとんどの人は家に固定電話置いてないですよ。最近は多いんですよそういう人」
上司「なんで書かないの!?書かないとご家族に連絡取れないって言ってるでしょ!?」
僕「だから、電話持ってないって言ってるでしょ!!」
上司「もう良いよ!!」
こんなことがありました。
これ、職場で起きた話です笑
職場にいた他の同僚から聞いた話では、その後、ずっと不満気に上司が一人言で、「なんで嘘吐くかな。書かなきゃダメじゃん」と言っていたそうです。
新しい上司が異動してきてすぐのことでした。
僕等の中で「何、この人」と思ったエピソードでした。
仕事中の出来事なのですが、今思い出しても変な会話をしたなと思います。
僕が公務員時代の話を記事に書きながら、ちょくちょく出る僕のブチ切れキャラが、あなたに嫌われないことを祈っています笑
思い込みから会話が成立しない
なんでこういう会話になったかというと、上司に「家には固定電話があるものだ」という先入観があったからだと思っています。
その上司は実家暮らしではありません。
結婚して子供もいて、実家から出ています。
どうやら、引っ越した先で固定電話を契約しているようでした。
そして、最近は固定電話を持っている人が少ないというのを知らなかったんだと思います。
どの家にも固定電話があるという先入観を持っていて、さらには、僕等の言い分を全く聞く気がありませんでした。
先入観が強過ぎる。
先入観が強過ぎると会話ができない
先入観が強過ぎると会話が成立しないという、一例だと僕は思っています。
僕は、先入観は持たない方が良いと思っています。
でも、先入観があったとしても、この会話の中で上司から「あー、そうなんだね。最近の人は固定電話ないんだ」と納得してくれれば、こうはならなかったと思います。
この上司が、「自分が思っている先入観が絶対に正しい」とまでは思ってない気はしますが、先入観が強過ぎて僕等の話が全く理解されませんでした。
先入観は持たない方が良い、そして、謙虚さを忘れずに
僕は、会話の時にはなるべく先入観を持たずフラットな気持ちで話を聞くようにしています。
それでも気付かぬうちに先入観を持ってしまっていることもあります。
フラットに話を聞く、難しいです。
先入観を持ってしまっているなと感じた時でも、自分の認識と違うことが相手から分かったら「へー、そうなんだね」と思える姿勢で常にいることも心掛けています。
「こうなんでしょ」と自分の価値観を押し付けない。
こういう姿勢から、他者との信頼関係を作っていけると僕は考えています。
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